フランスの伝統的な焼菓子。
フィナンシェとよく似ています。
どこが違うのかというと、
作る側からいうと、配合が異なります。
小麦粉が圧倒的に少ない。
それによって、バターやアーモンドの比率が高くなり、
食べる側からいうと、ちょっと重い食感で、よりリッチな味わいになります。
伝統的な焼菓子は、それぞれ固有の形状で焼かれることが多く、
その焼菓子専用の型が存在します。
工業的な視点で考えると、形や型はどうでも良いのではと思いますが、
微妙なテクスチャーの違いには影響があるのかも知れません。
専用の型と焼き上がったヴィジタンディーヌ |
使用したヴィジタンディーヌ型は、フランス菓子・料理研究家の 大森由紀子さんの
サイトから購入しました。製造元は千代田金属工業。
ブリキメッキされた鋼板にシリコンコーティング加工された焼型です。
安定した焼き上がりの、とても使いやすい型です。
レシピは大森由紀子さんのではなく、河田勝彦さんの著書をもとに、
より低温でじっくりと焼き上げています。
バター、アーモンド、卵、砂糖と小麦粉、たったそれだけの限られた素材から
シンプルで豊かな世界がつくられます。